2014年7月10日木曜日

「ある精肉店のはなし」「ホドロフスキーのDUNE」を観たんです。

最近二つのドキュメンタリー映画を観て、二つとも素晴らしく、とても勇気をもらえた。

「ある精肉店のはなし」は、牛を育て、屠畜し、丁寧に切り分け、小売りもするという大阪の一族のはなし。
いろいろなシーンに感動したけど、ある仕事の部分だけを担うのでなく、やれる範囲全てをやるという姿勢。こうやって全体に関わってこそ見える世界があり、こういうやり方は、ちっぽけな人間が世界を知るのにとても有効な方法だと思った。(僕もそうしたいと前々から思っていての、蟻鱒鳶ル、、)
次男さんなど、更に手を広げ、見よう見まねなレベルから牛の皮を鞣し祭りの太鼓を作るという商いまで始めるんです。ダンジリに使う大きな太鼓まで!

この好奇心にひかれ仕事をはじめるって姿勢は、監督のハナブサさんも同じ。映画など大して興味もなく生きてきて、でも、ちょっとだけ繋がりその世界を知り、撮るべき主題に出会ってしまい、技術じゃない!やるべし!!って感じで突っ込んでいく。好奇心を信じる!行動する勇気を持つ!

「ホドロフスキーのDUNE」これも良かった。
ホドロフスキーというチリ生まれの映画監督がSF小説DUNE(30巻とかあるらしい未完)を映画にする!と腹を決める。
「人生のゴールとは、自分を魂として昇華させること」
「私は予言書を作ろうと考えた。DUNEとは、芸術と映画の神の降臨だ。とても神聖で、自由で、新しい視点から精神を解放させるものを作って、世界中の人々の意識を根本から変えたい。」
そんなこと言って突っ走り出す。
サルバードール・ダリ、ミックジャガー、オーソンウェルズ、メビウス、H.R.ギーガー、ピンクフロイド、彼が認めた魂の戦士たちを口説き落としていく。
ハリウッドを落とすために、絵コンテなどの詰まった分厚い本を作る。
だけど、ハリウッドは動いてくれなかった。(資金が膨大過ぎる、20時間の映画にするなどというし、、。)
映画製作は頓挫してしまう。
この大失敗をやったホドロフスキーじいさんの熱い熱いことば、キラキラした目。
「失敗しても構わない。それも一つの選択なのだ」
失敗しても構わないって、、、
でも、そうなんだ、このレベルで腹をくくらなきゃ、大切な仕事なんて出来はしないのだ。
誰だって、失敗なんかしたくない。だけど、そのキワを攻める姿勢こそが、素晴らしい作品を生み出していくのだろう。

仕事と生き様に関する、素晴らしいドキュメンタリー映画二本。

https://m.youtube.com/watch?v=r-cnFoqfJfI

http://m.youtube.com/watch?v=y7Rl-dyh_U0

僕は、ここ数ヶ月なんだかスランプでした。仕事以外、何も手が付けられない状態でした。
悩んでいる時は手を動かせ。と角栄母が言ったらしく,僕はいつもそうします。
仕事は楽しくて、こんな僕をも救ってくれる。
仕事さえ出来れば、グッタリするまで働いて、ビールを呑み、静かに一日を終える。
だけど、梅雨でその仕事も出来ないと、なんかもーダメ。

この台風が、梅雨前線を押し上げてくれるんじゃないか予報も出ている。
台風休みをとって、京都(マイアミにあって来る)、福井(トークショー)、金沢(誘われている展覧会の下見など)を回ってきます。リフレッシュ!
帰ってきたら、青空希望!!お願い。
灼熱地獄になるまで、又、競争だ!!!

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