2015年3月4日水曜日

図面を描いてる。

建築士の試験の時買った小さな製図板を引っ張り出す。
カビていた。三角定規とか、鉛筆とか、消しゴムとか。
かつて、チョー愛した人生のパートナー的な存在だったはずなのに、どれもボロボロ。
描き出して、自分の老眼の進行に愕然とする。
数日前ネットで、青焼きの紙が製造中止になるという記事を見て、人生最後の気合を入れた青焼き用の図面描くぞと気合い入れてたのに、ショボーンとなる。
で、しょうがないからフリーハンドで描き続けてる。
ボンヤリと不安だった場所も、図面上で検討すれば、サッと答えが出る。(あー、図面を描きながら建築考えるってなんて理にかなってるんだ!)

でもだ。
抽象的な思考にドンドン傾き、現実から遠い、面倒な絵ばかり描いてしまう。
蟻鱒鳶ルの背面の細い立面を描いていた、
シュルーっと、天に駆け上がるような感じ、どうだ、
あ、なんか、ムンクの叫びみたいじゃないか、この辺工夫したらイケるんじゃないか、。
ニヤニヤして紙の上だけで思考が進む。

これじゃいけない。
抽象的なイメージばかり高めると、ベタベタの岡啓輔が現れてくる。
それは、面白くない。
作業しながら、その場で考えたイメージを沢山重ね合わせながら、でも、作業のやり易さとか、
材料見て考えた別のイメージなどもブッコミながら、
もっともっと豊穣なものを現したいと僕は思っているのだ。

ま、んな事考えながら図面描いています。楽しいです♡
図面で建築を考えることについてもっともっと考えます。

0 件のコメント:

コメントを投稿